7章 共感する苦しみを経る必要性


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  • 東播磨カウンセリング研究会総会対談 2018.4.29
    「福祉の事例をこころと演技から理解する」

    劇作家・演出家     中原和樹
    東播磨カウンセリング研究会会長・心理カウンセラー いなまつゆか

    心理カウンセラーのいなまつゆかが、役者をしている娘を通じて知り合った、劇作家・演出家の中原和樹さんと対談をしました。

    中原さんは、箱庭療法に興味を持ってくださり、それを知ったいなまつが、東京に中原さんのワークショップを見学に行きました。その感性のすばらしさにうたれ、対談を希望したことから始まった企画です。



    い それは、やってても、せつない感じでしたか?

    中 いや、せつない。母親で想像してますから、ちょっとまず1回、すごいせつなくなって、でも1回それを経てでないと、というのがあって、多分まあ、本人たちもやってすごいつらい思いをして、ま、1回いききってからっていうこともありましたね。

    い ちゃんと、そこまでいききってからっていう

    中 そうですね。

    い それは、キャストの皆さんはつらかったんですか?

    遥 最初に、どういう状況でどういうやりとりをしているのかっていうことをやって、特に台本に忠実にやるというのではなくて、しゃべる言葉、もらった言葉を1回とりあえず伝えるっていうことだけを注意して芝居をやったんですけど、

    そのときに、本当は5年前とか、お父さんが倒れて、介護の話し合いをしている頃なので、記憶として話しているので、ある程度こう、今感じたこととして話すのではなく、距離があいてるっているのが、理解の上ではついてこないといけないんですけど、

    い うん

    遥 最初にやったときに、「あんまり期待しないで」って言われた瞬間に号泣して(笑)

    中 あ、息子との会話ですね(笑)。

    遥 「今拒絶された人ナウ」みたいな状態になったのを、「そこはがまんしましょう」っていうコメントをいただいて、思い出になった、つらいことではあるけど、思い出になった後の距離感にしていくために、

    1回その5年前に感じたつらさはそのつらさなので、それは無視せずに、演技としての失敗ではなく、積み重ねていく経験の1つとして、という話をしたりとか。

    それから先程もあった、息子たちとの関係性とか、お嫁さんとの関係性だったりとか、お母さんにどういうことを話して、何を忠実に守ってきて、旦那さんとのどういう交流があって、

    だんだん旦那さんがどういう風に変化していったのか、っていうこととかを3人で話し合っていって、芝居して、休んで、話し合って、ていうのを繰り返したんですけど。

    い そうなんですね。(千葉)泰祐さんは?

    千 そうですね。最初にケアマネジャーの役をやったときは、どうしてもなんか、ケアマネジャーっていう仕事を理解していればわかるんですけど、最初どうしても、余計なことに、どうにか助けてあげたくなっちゃうていうことになって、巻き込まれましたね。

    それじゃあ、この人を助けることはできない。劇中でも言っているように、助けられない。なので僕はやっぱりその、気持ちをどうするっていうよりは、ケアマネジャーの仕事はどうなってるんだろうっていうのを、もう結構調べることばっかりしてましたね。

    もう、それこそ、書いてあるように、自分のところって通過点であって、その介護施設とかを経て、その循環の中で解決されるものだっていうことが、根底の中で大谷(ケアマネジャー役)が理解してないと、ちゃんと立花(主人公)さんと・・向き合えないっていうところで。

    後は苦労したのは・・・あの息子になるところですね。

    (一同笑)

    ・・・まあ、僕が、僕自身結構、介護とか、親に頼まれたら、多分言っちゃうんですよね(笑)。なので、この弟と兄はどういう状況なんだろうって、ずっと、考えてましたね。あ、これが終わったら、1回実家に帰ろうって思いました。

    (一同笑)

    中 それはもう、僕も思いました。

    (一同笑)

    い ああ、すごい影響力ですね。

    中 いや、本当に・・・

    い 自分の仕事とか生活でいっぱいになっていると、親の大変さとかって、やっぱりちょっと端っこにいるけど、劇にするとリアルに目の前にあるから、

    中 そうですね。

    い なんか無視できないみたいな感じでしょうね。




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    東播磨カウンセリング研究会 (岸本秀子方)
    e-mail  higashiharimac@gmail.com


       

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